2年の時を経て

さてメンズ温泉の紹介記事を、と思ったのですがもうちょっと考えてから書きたいのでとりあえず今日はメンズ温泉と私の話をしようと思います。


なぜ私がメンズ温泉を見始めたのかと言いますと、私の大好きな未来戦隊タイムレンジャーでタイムグリーンを演じていらした倉貫匡弘さんが出演されるというwebニュースを目にしたのがきっかけでした。
男たちの裸で女性を癒すと銘打たれたその記事に、私は初め、

「どうなんだそれ…(苦笑)」という思いしか浮かびませんでした。


そもそもイケメンと呼ばれる人に疎く、(倉貫さんはイケメンですけど)男の人が脱いでもそこまで気持ちが上がった覚えがありません。
面白いな~と思ったことはあるのですが、

嬉しいか嬉しくないかでいうと、

別に嬉しくはないかな…くらいの感覚です。


特に、かっこいいでしょ?こういうのがいいんでしょ?って押し出される系の裸には苦手意識すらありました。

 

でも倉貫さんがレギュラーとして見られるのは嬉しい!!

 

あとは、オーディションで選ばれたという割に、ひとり明らかに異質な人が混ざっているぞ!?というのが印象的でした。
どう異質かというと、まず細い。尋常でなく細い。折れちゃいそう。
そして白い。日光浴びたら消えちゃうのでは!?と思う程に白い。

しかも「作家志望」「フリーター」って書いてある…え、一般の人?

この時点でつっこみたい情報が満載なんですけど???

 

「どや!」って今までメディアが推してきた「イケメン」と全然違う人がいる!


正直私はこの人のビジュアルとても好みなんですけど…!!

このセンスGJと言わざるを得ない!!!!!

 

と、だんだんと、どういうつもりでこの人が選ばれたのかについて、興味がわいてきました。

 

そのころの私は、思ったよりもずっとハードな毎日で疲れ切っていたせいと、「ちゃんとした大人であろう」とするあまり自分の好きなことを好きに楽しむことをすっかり忘れて数年が経った状態でした。

 

今考えると世界は精彩を欠き、心は躍動を捨て去った、生ける屍のような状態でよく過ごせていたなと思います。
その時はそれが普通で「落ち着いた」「歳を重ねるってこういうことだ」と思い込んでいたのだから、恐ろしいですよね。

 

好きなものを思いっきり好きだって抱きしめることがいかに人間らしく、幸せに満ちていることか!!

 

この番組で、私は思い出すことができたのです。

 

そして私の人生は変わりました。
なんの比喩でも誇張表現でもなく、本当に出会う前と後では、考え方が変わったのです。

 

ただ美しい男の裸を眺めるだけではなく、ほかにも大切なことがたくさん番組の中にちりばめられていたように思います。


もちろん娯楽としてわかりやすく「美しい男の裸」とか「BL風味の仲睦まじい様子」とかそういうものにもたっぷり癒されたしエネルギーももらいましたよ!そこを隠すつもりとかは全然ないんですが!!が!!!!!

好きになって、応援したいと思えたことで得たものだったり、
番組のつくり自体が「女性を癒す」視点でいろんなことを考えつくされていたおかげで「物事のよい面」を徹底的に見ることができて、それによって思い込みがほぐれたりとか。


そういう視点でのお話です。

 

それまでの私って、いろんなことに見切りをつけていたというか。
好きなものがあったとしても、さらっと好きであればよかったし、自分の中だけで完結したってよかった。
思いはどうせ届かないと思っていたし、届かない思いを伝えることなんて無駄だと思ってました。
それがどうでしょう。


どうせ届かない?届くかもしれないじゃん!やってみようよ!届かなくても、伝えることができるだけ幸せじゃん!
さらっと好きであればいいじゃ足りない!こんな気持ちにさせてくれた人の人生ごと全部応援したい!!イエーーーーイ!!!

 

みたいな考えに変わったんです…自分でも驚きの大革命です。

(ちょっと怖いですか?私もです)

 

ほかにも、この気持ちをインターネットの海に放つにあたってどう表現したらよいのか考えた結果、
決めつけたり、押し付けたりするのはやめようとか、否定的な意見を否定で返すのではなく、肯定で返そうとか、自分の自己肯定感の低さを自虐だけでカバーするのはよそうとか。
自分のよろしくない思考の癖を、意識して変えることができたのです。

 

ありがたいことです~~~~~…(しみじみと)

 

この姿勢が正しいかどうかとかそんなことは置いておいて私の生き心地が格段によくなりましたよね。
他人がどう思うかではなく、自分がしたいことを、持ってるもので「好き」って言えたらいいんだと気づいたのです。
それまでは、「私なんかの表現は月並みだし、別に私がしなくても誰かがしてるから私がする必要はないな…」みたいな考えでいたのですが、
「同じ意見が1000000あったとしても、そこに1を足すことに意味がないとは言えないのではないか?いや、意味はきっとある」くらいに熱さを持てるようになったというか。


難しい考察とか、分析とか、評論とかできないし、知識もなければ語彙も貧弱だけれど、とにかく「好き!」って言われたら嬉しいから言ってみようかな!くらいにシンプルに考えられるようになりました。


メンズ温泉が終わってから、私は自分でもなんでこんなにこの番組が好きになってしまったのか不思議に思い、色々考えました。
番組を構成する要素を抜き取って「イケメンが旅をする」とか「イケメンが仲良く温泉に入る」とか「イケメンがシチュエーションに合わせてドキッとするようなことをする」とかいう作品を次々と見てみました。

 

でもどれも違うんです!

 

もちろん、それぞれにいいところはあるんですが、あんなに心全部光で満たされるような気持ちにはならないんです!!!

だから番組が終わって2年経とうとしている今でもこんなブログ書いちゃうんです!!!!!!

 

というわけで次こそは紹介記事が書けるといいなと思います。